2009年05月21日

究極の選択、それは博打

大分戦で勝利したときと同じくJAVA TEAを水筒に入れて必勝体制で臨んだ。
しかし結果は敗戦…。

あらためて見てみたら、JAVA TEAのラベルってえんじ色…鹿の色ではないか!
しかも水筒の色は赤!
…自分が負けを呼び込んじゃったのかも…。
シンさんが出てくる暴れん坊将軍も終わっちゃったみたいだし…。

しかし「鹿を呑んでかかる」という意味ではよかったと思うんだけどなあ。後付けの理由じゃ説得力ないか。

それは冗談だとしても、この三連戦は厳しい相手ばかりだった。外部から見れば「順当」と言われるだろう。しかし、肝心なところでの守備の意識と集中如何によっては、勝ち点6も不可能ではなかったと思う。
しかし別の見方をすれば、中断前に厳しい相手との対戦を済ませることができたのはある意味ラッキーではある。

また怪我人が多かったことも要素として入れなければならない。

実は、僕はついこの前まで怪我人を成績低迷の言い訳にはできないというスタンスだった。それでは1996年の「野戦病院」状態での12連勝はフロックだったことを認めることになると思ったからだ。

でも実際、よく考えてみるとあの頃とは違うことがいろいろある。
・A契約の外国籍選手の保有枠(昔は5人、今は3人)
※スタメン・ベンチ入り合わせて3人というのは変わっていない。
・制度上引き分けがなく、延長Vゴールで勝った試合も数試合あった。
・エジウソンが凄すぎた。しかも怪我なしという意味ではフランサより貢献度大(ごめんねフランサ)。
・当時と今とのレベルの差
・J2創設前で降格(残留争い)がないことで、下位のチームのモチベーションは低かったと考えられる。
・ここまでボランチ総崩れになるとはさすがに予想困難。

それにしても次節の神戸戦。問題なく開催されるようだが、図らずも大変大きな意味を持つこととなった。

その意味は言わずともわかると思う…では話が続かないのであえて言うと、この三連戦の相手はともかく、次は同じく低迷している神戸。しかも昇格同期だ。ここで結果を残せないと、すでに一部では公然と騒がれている高橋監督の去就問題が現実味を帯びてくる。

とはいえ…監督交代か続投か?と聞かれたら、僕はこう答えるしかない。


「わからん」


スポーツに絶対はない。あるとしたらシンボリルドルフかディープインパクトかウォッカくらいだ。
(全部馬かよ)

シーズン途中で監督を代えるというのは一種の博打であり、メリット・デメリットを十分考慮した上で行わないと、棺桶に片足どころか、両足を突っ込んでしまうことになることを理解しないといけない。

そこで、自分なりにメリット・デメリットを考えてみることにする。


考えられるのは4パターン。
A 高橋監督続投(現状維持)
B 高橋監督辞任or解任→井原ヘッド内部昇格
C 同、日本人監督招聘
D 同、外国人監督招聘

ではAから順に。

A案:高橋監督続投

○良い点

1.人望があるので、今後も選手が皆諦めずに戦ってくれる
 これだけ結果が出なくても、選手が諦めず戦ってくれるのはシンさんの人徳。

2.怪我から復帰してきた選手を、即座に適材適所に配置できる。
 高橋監督は去年からレイソルにいるから、選手の能力を見きわめる時間が要らない。
 これは非常に大きなことで、復帰→即戦力アップになる。

3.得点力は落ちない
 これは今までの結果で実証済み。無得点試合は少ない。

4.モチベーションコントロールが比較的上手い
 怪我人続出によるやりくりもあるが、スタメンを固定せずに少しずつ変えることにより、選手のやる気を削がない。

5.ユース組の一部は終盤までに戦力に割って入るかも…
 大津のブレイクを見ると、名伯楽だけに期待が持てる。


×悪い点

1.守備力の大きな向上は望めない
 菅野のコメントを持ち出すまでもなく、怪我人が戻ってきても、今のままでは失点を減らせないことは明白。

2.大きな浮上はない
 上とかぶるが、点を取っても同じかそれ以上の失点を繰り返していては、結果がついてくるはずがない。

3.最初の一年でプレスからポゼッションサッカーに移行するのは無理
 にもかかわらず、今後も完全移行を目指すなら、それはすなわち「心中」を意味する。

4.フランサのスタメン固定に固執
 たとえ上層部からの圧力があったとしても、フランサは完璧な状態にしてから出すべき。
 また、フランサが途中出場することによる相手選手への心理的プレッシャーも考えて使い方を考慮すべき。

5.選手・スタッフともに相当なテコ入れが必要
 何も変えないというのは、このまま低空飛行を続けることになり、降格の憂き目を見る。
 高橋監督を支えるコーチ陣も経験に乏しいし、選手にしても今後は内容に目をつぶってでも結果を出さなければならない状況下では、補強は必要だろう。


B案:高橋監督辞任or解任→井原ヘッド昇格

○良い点

1.守備力アップ
 練習メニューの決定権を持つのだから、必然的に守備練習が増え、守備力増強につながる。

2.カリスマ性
 井原氏は、多くの選手にとっては少年時代のスターで憧れの人。選手を引っ張っていくのに相応しいカリスマ性を持っている。これはある意味高橋監督より上だろう。
 また、チュンソンの帰化を勧めたこともあり、彼のよき理解者であることは間違いない。

3.リベロが育つかも?
 日本のリベロの元祖ということで。

×悪い点

1.クラブでの指揮経験がない
 各クラブから選抜していた五輪代表と違い、限られたメンバーで構成しなければならないクラブで如何に勝つかという術はまだ持ち合わせていない。札幌の柱谷元監督の二の舞にならなければいいが…。

2.サポート体制を充実させる必要あり。
 上記の理由で、本人の経験不足を補える参謀が必要となる。

3.本人も複雑な思いを抱えることとなる
 そもそも井原氏は高橋監督に誘われて(請われて)レイソルに来た。その経緯からすると、真さんがやめたあとに自分がその職に就くことには少なからず葛藤があるはず。それが選手に伝播するのが心配。


C案:高橋監督辞任or解任→日本人監督招聘

○良い点

1.内部からは見えにくい部分の改革が期待できる
 「岡目八目」の言葉そのままに、外野から見ているからこそわかる問題点は必ずあり、これまでと違った改革ができる可能性がある。

2.今のレイソルなら引き受けてくれる人は多そう
 降格前の暗黒時代と違って、選手のモチベーションは高く、結果が伴わないがサッカーの質はなかなか高いので、「オレならこうする」と思っている人は結構多いと推測する。となると引き受け手にはそれほど困らないのでは。

3.戦力の見きわめにあまり時間がかからない
 国内にいるので、生観戦でなくても何らかの方法でレイソルの試合は見ていると思う。よって選手の適正をつかむのにそれほど時間はかからないと思う。ナビスコカップ予選で十分把握できると思う。

×悪い点

1.石さん・真さんほどの人望は望めない可能性が高い
 これは次に来る人が云々ではなくて、石さんと真さんが突出していたから。

2.起用法に軋轢が出るかも
 例えばシステムが変わるかもしれないし、そうすればそこに入れる選手も変わる。また、選手の特性に応じてシステムを考える人か、システムに選手を当てはめていく人かでも起用法は大きく異なる。

3.S級を持っていて、しかもカリスマ性のある人は意外と少ない
 これは主観。

4.ハズレを引く可能性
早野氏のような人が来たら、もう絶望的。


D案:高橋監督辞任or解任→外国人監督招聘

○良い点

1.先入観がない
 レイソルの試合を見ていない分、自身の目でこれまでの起用法にまったく固執することなくチームを再構築できる。

2.内容よりも結果重視のサッカーをする
 内容を無視するわけではないが、残留が目標である以上、「内容が悪くても勝つ」という方向に狙いを絞るのに躊躇がない。

3.選手の意外な適性を見出せる可能性
 1と被るが、先入観がないがゆえに各選手の現在のポジションにこだわらない見方ができ、コンバートによって成功する可能性も大いにある。それが現在の硬直した状況を抜け出すきっかけにもなりうる。

4.修羅場をくぐり抜けてきた経験がモノをいう
 正直、この種の経験は外国人監督の方が一枚も二枚も上。だから修羅場にも動じず、冷静に対処できる。
 また、それゆえプロとしての心構えや自己管理への要求水準は高くなり、それが選手・スタッフに意識改革をもたらす可能性は高い。

×悪い点

1.どれだけパイプを持っているか不明
 そもそも外国人監督を招聘できるパイプがレイソルにどれだけあるかわからない。事実上ブラジル人監督に絞られるか。

2.高額な年俸
 必然的にそうなる。レイソルがそれを支払えるか。

3.人事に関する対処
 招聘する監督が併せて自分の見込んだ外国籍選手を連れて来た場合(アウレリオ監督のときのリカルジーニョのようなケース)、事実上ポポかアルセウが契約解除となる。その場合は違約金も発生する。
 スタッフの同時加入は制限がないが、現在のスタッフとどうやっていくかという問題はある。

4.かなりの確率でフランサ中心のシステムとなる
 外国人監督でフランサを知らない人はいないだろう。というか、レイソルの選手ではフランサしか知らないはず。そうなると、「フランサに他の選手が合わせる」という戦術がもっとも手っ取り早いはず。現在もその傾向はあるが、新監督がフランサに依存するばかりに、怪我から復帰してもまたオーバーワークになってしまう懸念がある。

5.遅くとも6月前半までの来日が必須
 最初の降格危機を救ってくれたアウレリオ監督も、就任後2試合は戦力の把握に専念したと聞く。それを考えると、少なくともナビスコカップ予選2試合、できれば3試合以上の指揮を取って、戦力の把握をすることが必要となる。今年の状況では、リーグ戦が再開してからの就任では危険。

6.当たり外れ
 ドゥドゥの監督版にならなければいいのだが…


以上、大変主観的ではあるが、今後のパターンのシミュレーションをしてみた。

一つだけ確かなことは、これが絶対という答えはないということ。
それぞれのメリット・デメリットを吟味した上で決めなければならない。

上に記したとおり、特に高橋監督続投の場合は、相当なテコ入れが必要だと思う。やはりトップチームの監督経験が初めての人には、それなりのサポート体制が不可欠だ。「現状維持は退歩」と考えなければならない。
このまま何も変えないというのは、人望ある優秀な指導者をつぶしてしまうことにもなりかねない。それはレイソルの運命のみならず、日本サッカー界の損失だ。

また、監督交代という選択肢を選んだならば、迅速に動かなければならないのは言うまでもない。
プロのクラブだから、リスクマネジメントとして既にリストアップはしていることと思う。神戸戦の結果如何で左右されることとは思うが、リスクマネジメントとして初動が大事なことは論を待たない。


とにかく今年の目標は残留。それしかない。


僕ならどうするか…?

…うーん、原博実さんなんかどうでしょ。

でも真さんで残留できるなら、それに越したことはないんだよなぁ…。
posted by SUN'S SON at 17:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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